弊社でも、Vital-Checkをはじめ、WEBサービスの提供を行っていますが、WEBサービスといっても、様々なものがあります。
WEBサービスをつくりあげるうえで、以下の二つの分岐点があります。
この最初の分岐点をしっかりと自分自身で理解しているかどうか?が、非常に重要です。

  最初の分岐点

A:リアルなサービスを、WEBサービスにおきかえたもの。
B:リアルで実現不可能な事を、WEBサービスで実現しているもの。

【A】は、既に市場やビジネスモデルが確立しているものに近しいので、現場で受け入れられさえすれば、利用されるシーンは増えてきます。

【B】は、人の未経験ゾーンへ切り込んでいく。事であり、これは非常にハードルが高い。
特に、日本は、【流行】という言葉がとても当てはまる風土であり、異物を嫌う傾向がとても強いからです。

どちらが、正解というわけではありません。
ここで、まず重要になってくるのは、

WEBサービスをつくる目的

です。

まあ、一番多いのは、「社会課題の解決」とか、「安定的な収益を得たいため」だと思います。
この目的と、【A】or【B】によって、システムをつくる際の構築方法にも影響を与えますので、必ず明確にしておくことをお勧めします。

  RFPは、意思統一の手段でもある

ホームページ制作やシステム開発において、一番重要なのが、関わる人、全員の意思統一です。
そのためには、まずは発案者、または中心となる人が、RFPをつくるようにしましょう。
RFPの書き方などは、色々と手法がありますが、私がお勧めしているのは、まずは物語を書く。
考えていることを文章で書き、さらに利用シーンを、ショートドラマのような文章にする。
最初から、かしこまった資料なんていりません。
専門的なことも知らなくてOKです。

よく、【マインドマップ】が有効であるという本やサイトを見ますが、あれは頭の中を整理するものであって、文章を作成する前段階のものです。
なので、マインドマップを見せられても、正直、意思疎通ができるまでに時間がかかってしまいます。

ちなみに、私の場合、最低でも、A4で10枚ほどは文章を書きます。

ここまでが、WEBサービス開発のスタートラインであり、ようやく全員でゴールの共有が行えた状況です。

  システム受託開発とサービス受託開発の違い

ここ数年、受託開発と同じようなノリで、サービス開発を依頼されるケースがとても増えました。
それだけ、WEBサービスの構築を行いたいと思っている企業が増えたということは、ITが推進されていく。という面からは、うれしいことなのかもしれません。

ただ、よく勘違いされていらっしゃるのが、
システム受託開発と、サービス受託開発の違いです。

近年、受託開発による裁判やトラブルが多いと聞いていますが、その最大の要因が、双方において、契約のゴールが明確でない。
という事だと思います。
一般的に、業務委託契約の場合は、完成させるものの要件は、発注側が決める必要があります。
もしも、発注側で要件を決める作業=RFPの策定や要件定義作業が行えないのであれば、
そこから外注するのが、正しい形だと思います。

しかし、このRFP策定や要件定義だけでは収まらない部分があります。
それがサービス設計です。

サービス設計とは、

・有料のサービスであれば、課金方式や請求書・領収書のルール
・決済手段の選定
・サービス名称やロゴの策定

また、後述する運用にも、システム運用設計とサービス運用設計では、その目的や作り方が、異なってきます。
例えば、WEBサービスの申し込みフローなどは、本来は、サービス運用設計にて行います。
また、CS(カスタマーサポート)の体制構築や、それに伴うオペレーションフローなどの構築なども、サービス運用設計に含まれます。
そして、サービス運用設計がある程度出来上がった段階で、システムの設計や運用設計にはいります。
しかし、サービスの運用設計をしっかりと行える企業担当者とは、今まで一握りの方しかいませんでした。
とすると、この部分も、外注する方が無難なのかもしれません。

こう考えると、

ということになります。
普通に考えても、サービス受託開発の場合の方が、倍以上のコストと時間を要するが解ると思います。
最近多い、比較サイトやマッチングサイトなども、WEBサービスです。
こういった事を抜きにしてつくりはじめてしまうと、発注側も受注側も、双方が不幸な結果となってしまいます。