弊社では、創業以来、様々な企業や団体のホームページ制作をおこなってきました。
私自身も、社会人になってから現在までに100を超えるホームページ制作に携わってきており、予算規模も大きいものでは億単位のものから、数十万円のものまで、様々です。

今回、このようなブログを書こうと思ったのは、ここ数年、ホームページのトラブル案件の相談が絶えない事もあり、是非、ホームページをこれからつくろうと考えている方々に、
トラブルにならないためにどうすればよいのか?
どんなポイントに気を付ければよいのか?
を知ってもらいたくて、書きました。

そのためには、まずは、ホームページというものの特性を理解する事が大切です。

ホームページとは?

・日本をはじめ、世界中の人が見ることができるもの。
・企業・店舗の顔。ホームページの印象で、その企業や店舗の第一印象が決まる。
・SNSと同様に、更新を行うことが大切。
・ホームページは、システムであり、メンテナンスをしっかりと行う事が大切。

今更ながら、当たり前のことではあるのですが、とても重要な事です。

早速ですが、実際の発注先の選定のポイントは、以下の3ポイントです。

選定ポイント1
発注先で制作・開発を行っているか?
選定ポイント2
担当者は、ホームページ制作の事は勿論のこと、様々なITに精通しているか?
選定ポイント3
運用までを任せれるか?

この3点は、発注側が、ITに対して、ある程度の知識がないと、判断にするのに難しい部分ではあります。

ここ数年、ワードプレスによるホームページ制作を行うケースが非常に増えました。
ワードプレスは、世界の60%以上のサイト構築で使用されているもので、簡単に言うと、ホームページを制作・更新を行うためのソフトウエアだと思ってください。

ソフトウエアという事は、パソコンで使用しているワードやエクセルなどと同じように、バージョンアップを行う必要があります。
実が、これをしっかりと行える制作会社が意外と少ない。のです。
では、バージョンアップを行わないと、どうなるのでしょうか?
最悪、ホームページが表示されない。または、表示が崩れてしまっている。といった事が起きます。

ホームページも、システムの一つです。
ホームページ制作を行えるスキルと、システム開発を行えるスキルは、異なります。

もっと言えば、システム開発スキルがあれば、ホームページ制作を行えますが、その逆は、難しいです。
ポイント1にも記載しましたが、発注先候補に開発実績があるかないか?は、確認を行った方がよいポイントです。

次に、担当者問題ですが、担当者が営業であるケースは、非常に多いです。

この担当者のスキル不足によるトラブルというのが、一番多いのです。

「専門用語や流行語を並べている」
「すぐに確認します。としか言わず、回答が得られない。」
「ホームページ以外のITについて相談できない。知らなそう。

上の一つでも合致していたら、要注意です。

法律の事であれば、弁護士に。
決算や会計の事であれば、税理士に。

ITの事であれば、IT士に。とはいかず、かといって、IT関連の資格保有者が良いのか?というと、そうでもありません。
ハッキリいって、IT業界で、前線で活躍している人は、資格取得の時間さえありません。
また、相性もあると思います。
この人になら、ホームページをはじめ、IT全般について相談できそうである。と思える人に、頼んでほしいです。

3つ目として、運用の問題です。

これは、発注側にも問題があったりもします。
ホームページの制作については予算を取っていても、運用にお金がかかる。といったイメージを持っていない。ケースがとても多いのです。

車の購入をイメージしてみてください。
車を購入した後に、メンテナンスや様々な保険に加入しますよね?

それと同じです。
何かトラブルがあってから、相談しても、対応してくれる会社は少ないです。

これは、意地悪などではなく、対応が出来ないケースが多いからなのです。

ホームページやシステムというのは、100人いたら、100通りの作り方があります。
他人がつくったものを、メンテナンスや修正する。というのは、通常の数倍のコストと時間がかかると思ってください。

ここまで書いても、なかなか難しいですよね?
最低、このポイントは、抑えましょう。

●発注先候補のホームページを見て、ホームページ制作の実績や、システム開発を行っているか?を確認する。(システム開発の場合は、事例や実績を公開できないケースがあるため、難しい部分ではあります)
●専任の担当者のスキルと過去の経験を聞いてみる。
少なくとも、10以上のサイト構築経験がないと、不安です。
初期の制作費と合わせて、運用費と運用の対応範囲を確認する。
契約書をしっかりと締結してくれる。
ITの様々な事を相談できそう。(こればっかりは雰囲気になってしまいますが)もし、発注先候補の会社が、ブログやSNSを行っているのであれば、そういったものを見るのも、大切です。

 




 

  発注先を決めるときに、気を付けたほうがよい7つのケース

【1】初期費用無料。3年契約。
この手法は、病院や歯科向けのもので、10年前ほどからあるものです。
リースを組んでしまう形ですね。
  
【2】友達に頼む。
実は、このケースも多いです。ただ、ホームページは、運用がとても大切です。
最初はいいが、作ってから色々と修正をお願いし続けれるのか?は、確認したほうがよいです。
最悪、友達関係が崩れてしまう。なんてことも。

【3】広告代理店に頼む
広告代理店に頼むのは、ある種、正解な部分も多いです。
ホームページを、広告である。 
と考えるなら、ありです。
ただ、発注の予算次第によっても変わります。
広告代理店などでは、数千万以上のホームページ制作が多く、かつ広告などとセットで実施されるケースが多いです。
数十万~数百万の制作費の場合、外部に丸投げといったことも、多々あります。
この場合、意思疎通等に問題が生ずるケースが多いため、注意が必要です。
また、広告代理店の場合、担当者がコロコロと変わるケースも考えられます。
広告もビジネス運営において非常に重要ですが、ホームページ制作の目的を明確にすることで、何を優先すべきなのか?を考えると、選択肢にいれるかどうか?も、決まってきます。
 
【4】印刷会社に頼む。
これも、広告代理店と同様です。
チラシや紙媒体とセットで。というケースも多いのですが、チラシや紙媒体と、ホームページは、その目的や手法が異なります。
発注する側に、ある程度のITリテラシーがある場合は良いのですが、そうでない場合は、要注意です。

【5】フリーランスに頼む
これも、友達と同様なのですが、リリース後の対応をどこまで頼めるか?です。
一般的に企業に頼むよりは、割安になるケースが多いです。
ただし、フリーランスということは、その方が、もしも体調を崩したら?その人が、他で忙しかったら?
というリスクを常に持ち続けなくてはいけません。

【6】自社で制作していないケース
これも、多いですね。営業会社で、外注に丸投げ。マージンだけをとっていく。
一番多いトラブルです。
これは、後述しますが、契約書などを締結するときに、解りますし、事前に確認したほうが、良いです。

【7】契約書がない。
ホームページ制作やホームページ運用は、業務委託契約という契約になります。
そのため、しっかりと契約書を締結する必要があります。
契約書は、双方のリスクをなくすために、双方にとって、とても重要なものです。
家や事務所を借りるとき。車を買うとき。なんでも、契約書が存在していますよね。
中身の全てを理解できなくても、発注候補先にしっかりと用意してくれているか?
を確認したほうがよいです。
そして、解らなければ、ちゃんと説明してもらった方がよいです。
契約書の趣旨をしっかりと説明できない担当者だと、不安じゃないですか?
ビジネスにおいて、双方が気持ちよく仕事をするうえで、非常に重要です。

最後に、宣伝になりますが、クラト株式会社では、ホームページ制作をはじめ、ビジネスをITで支援する取り組みを様々行っています。
ホームページ制作をはじめ、システム開発、LINEAPI開発、WEBビジネスの立ち上げ支援、ITコンサルティングなどを行いつつ、様々なWEBサービスの提供も行っております。

是非、お気軽にご相談下さい。

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