本日、NHKで、個人情報についての番組が放送されていました。
明日も、再放送されるようです。(2017年11月18日(土) 午前10:55~午前11:25(30分)
金曜イチという番組なのですが、
「あなたの個人情報はどうなっている!? “匿名化”リスクと活用」
引用:NHKオンライン
番組内では、特にネット上の個人情報についての取り扱いや、匿名化された個人情報を活用した事例などが紹介されていました。
番組をみた感想①
ITリテラシーの差が、これからは、人々の人生さえも左右される。ということを痛感。「知らない」という事が、どれだけリスクになるのか?
番組をみた感想②
ビックデータなど、データ活用の成果を、テレビというメディアを通して、数値で伝えるのは、いかがなものかと。あたかも、データ活用が、正義!!!的な印象を受けてしまう。
番組をみた感想③
番組内で、何度か出てきたキーワード。「人々の生活を豊かにする」というキーワード。このキーワードは、本当に、麻薬みたいなものです。すごく、良い事のように聞こえる。
匿名化された個人情報???
匿名化って、何でしょうか?
匿名化ができるということは、その逆も可能ということ。
個人情報には、様々なものがあります。
購買データ、行動データ(GPS)、ネット閲覧データなど。
これら、一つ一つだけでも、個人が特定されるリスクが、ゼロではないのに、データを組み合わせるということは、どんなに匿名化しても、個人の特定に近づいてしまいます。
例えば、よくある例ですが、SNS上でアップされている写真から、その人の住んでいる場所の特定ができる場合がある。などは、同じような事です。
有名なものでいえば、AMAZONなどのレコメンド機能がありますが、世の中のWEBサイトでの購買履歴は、どんなサイトでも、勝手に色々なケースに、利用されています。
更には、最近では、街中に様々なカメラが存在します。
そして、GPS.
これらを、様々な企業は、「マーケティング」という言葉を盾に、収益を上げています。
実際に、個人が、しっかりと認識したうえで、同意を取っている企業は、どの程度あるのでしょうか?
番組内では、ゼンリンの例がでていました。
横須賀にある精肉店の売上を向上させるために、付近の富裕層、かつ精肉店にいくような地域に対して、ちらしを配った。と。
ちょっと待ってください。
この「富裕層」ってなんなんでしょうか?どっから、そのようなデータをひっぱってきたのか?
これ、実際に、マーケティングの世界では、普通に入手できたりします。
あなたの、個人に関する情報は、様々なところで、勝手に使われ、勝手にビジネスに利用されています。
(許諾を取ってる企業や団体もあるでしょうが。)
海外のインターネットでは、オプトアウトという機能が、普通に使用されています。
しかし、日本では、ほとんどみかけません。
改めて。
個人の情報は、個人の財産です。
次回は、これからどうやって個人を守っていくか?について、書きたいと思います。