バックオフィスと一言で書きましたが、弊社でいうバックオフィスとは、

・会計経理
・法務
・人事労務
・広報
・総務

の5つを全て含めてバックオフィスと言っています。
【広報】だけは、少しだけ求められるものが違うので、ここでは、その他の4つの業務を中心に書きます。

弊社では、弁護士、会計士、税理士、社労士と、それぞれ専門の仕業の方々と契約し、作業を一部アウトソースしています。
ただ、基本的な作業は、創業当時から全て自社内で行うようにしています。
そして、困ったことや、自分達で理解していて、手続きが煩雑なもの。などを、お願いしています。

なぜ?自社内での作業にこだわっているか?というと、会社を大きくするうえで、これらすべての業務を理解していないと、経営がどんぶり勘定になってしまうからです。
以前のブログでも書きましたが、経営者として、PLやBSが理解できない。なんて言えません。

少しだけ、それぞれ行っている業務について書きたいと思います。

  会計経理

会計経理の業務としては、日々の仕訳、月次等の締め作業を中心に、各種税金の納付や
支払いの管理、売上の管理、収支計画表の更新などを行っています。
企業として、支払が遅れたり、間違えれば、企業の信用・信頼は落ちます。
そのため、毎日の作業チェックを必ず行い、毎朝カレンダーとにらめっこするところから、はじめます。

また、会計経理として、各種データ保存も大切な業務です。
弊社では、全ての電子データを、紙で保存し、いつでもどのような経営状況なのか?を把握できるように心がけています。
IT業界にいながら、未だに紙に縛られています。
ただ、やはり一覧性という視点からは、デジタルデータよりも、紙の方が優れている部分があり、特に会計経理の分野においては、重宝します。

IT業界の会計経理というのは、不思議な事がいっぱいです。
例えば、
【サーバー利用料】⇒「賃借料」
【ドメイン取得費】⇒「広告宣伝費」だったり「通信費」だったり。

  法務

弊社で法務としての作業は大きく分けて二つあります。

1つは、業務委託でのお仕事の際の契約書の作成と調整です。
ホームページ制作やシステム開発、システム運用などは、業務委託契約で実施することが多いため、弁護士にチェック頂きながら、全ての業務で契約書の締結を行うように心がけています。
そして、これらの契約書を全て内容・日付等でラベリングし、いつでもチェックできるようにしています。

2つ目は、自社サービスの利用規約等の管理です。これが、意外と大変です。
自社サービスが増えれば増えるほど、規約も増えていきます。
また、同時に、法律が変わる事もあるため、定期的に見直しを行っています。

ここで、いつも悩ましいのは、弊社がお願いしている弁護士は、IT業界に詳しい方々です。
しかし、相手方の企業などの弁護士がそうでないケースもあります。
その場合、話しが噛み合わない。なんてことも多々あります。

会社の法務窓口として、法律もですが、現場の業務を理解していないと、調整が難しいといった事が多々ありますので、やはり現場の経験というのは、必要なのだと感じます

  人事労務

人事労務については、給与計算や各種台帳の管理業務、各種届出業務を行っています。
更に、これからの人事労務に求められるのは、社員の健康管理だと考えています。
社員の健康管理は、会社の様々な部分に影響を与えます。

仮に会社でクラスターが発生したら?下手したら、会社は倒産です。
そのためにも、社員一人一人の健康状態や、メンタル状態などを常にチェックする事が、
人事労務にとって、とても大きな役割になっていくと思います。

  IT化と攻めのバックオフィス

弊社では、全てのバックオフィスの作業をツールやクラウドサービスを利用して行っています。

本当は、自社で全て構築したいのですが、そこはもう少したったら、今までにないERPサービスの提供を実現したいと思っています。

話はそれましたが、全ての業務でツールやクラウドサービスを利用しているということは、バックオフィスの担当に求められるスキルとしては、ITスキルは必須です。

また、全てのバックオフィス業務は、経営と直結していると考えています。
バックオフィスのメンバーは、ミスが許されないケースが多いため、安定性を求められることが多いと思いますが、これからのバックオフィスは、会社の売り上げをあげるための施策というのを積極的に取り組んでいく必要があると思います。

一番簡単な例が、補助金や助成金の活用促進です。

それ以外にも、様々なセミナーや会合に参加し、積極的に新しい情報を収集する。
こういった攻めのバックオフィス体制がないと、これからの経営は難しくなると感じています。