ビックデータとは

 

この数年、ビックデータというキーワードをよく耳にするようになった。という人も多いと思います。

ビックデータとは、様々な定義があるようですが、簡単にいうと、

あるルールにのっとって、集約したデータ

のことである。

ルールにのっとって。

というのが、非常に重要です。

データ基盤とは

例えば、ある小学校の児童の伸長・体重のデータがあります。

身長・体重の単位・測定した時期が、全て異なっていては、意味がありません。

もしも、身長のデータに、

150・130.2・12000

というデータがあった場合、それらを一定のルールに沿って、変換してあげなくてはいけません。

このルールに沿ってデータを変換し、集約する仕組みを、データ基盤といいます。

このデータ基盤。実は、意外と厄介な問題でして、例えば、商品を比較するサイトなどをみても、各メーカー毎に、様々な単位や言葉を使用しているため、単純な比較。というものさえ、なかなか難しいのが現状です。

システム開発において、logを埋め込み収集する。というのは、セキュリティ・マーケティングなど、様々な目的で実施されますが、データ基盤として使用しようと思うと、

そのルールの煩雑さに、嫌気がさしてしまうケースも多々あります。

これらを解決するために、DMPと呼ばれるソリューションやBIといったソリューションがありますが、高価なソリューションが多く、手軽に。とはいかないようです。

しかし、ビックデータというのは、

  1. データを集める。
  2. データを見る。
  3. データを加工する。

この3つができて、はじめてスタート地点に立てます。

そのための第一歩である、

データを集める=データ基盤をつくる。

これは、非常に重要です。

データ基盤をつくるためには、システムの知識・データ解析の知識だけでなく、使用する業界のルールや風潮なども理解をしないといけません。

「とりあえず集めておけば、あとでどうにでもなる。」

という意見も聞きますが、私からすれば、それは「物を捨てられない人」と同じように、ただ、集める。だけで終わってしまうケースが、多いです。

しっかりと、目標・目的をもったデータ基盤の構築というのは、真に、データを活用とするうえで、非常に大切な事です。

ビックデータ=収益があがる???

では、実際に、ビックデータの分析や活用を行って、収益があがるのか?

答えは、Noです。

データは、あくまで事実を表すものであり、収益をあげるには、データから導き出された結果を、次にどう活かすか?が、非常に重要です。

世間で言われるところの、データアナリスト。とは、この「どう活かすか?」に長けた職種であると思います。

まとめ

・ビックデータは、バズワードである。

・ビックデータそのものは、儲からない。

・ビックデータを扱うには、データ基盤が非常に重要である。

私が、データのお話をする際に、よく言葉にするのが、

「まずは、己を知る。」

己=現在・現実

という言い方をします。

何かを変えようと思ったとき、そこには、必ず、過去があり、現在があります。

そして、未来をよりよくするために、データを活用する。

そのためには、まずは、己を知らなくては、変えようがありません。

ビックデータというキーワードがよくつかわれるようになって、数年経ちますが、やっとデータ基盤を構築し、スタートに立った。というのが、日本のマーケットの現状ではないかと思われます。

今後は、それらをどう活かし、どう変えていくのか?が、非常に重要になってくると思われます。