弊社では、創業当時(5年前)から、リモートワークを基本として、業務を行っています。
その理由は、

・通勤時間の無駄を省く。
・満員電車による無駄な体力の消費をさける。
・個々の業務は、裁量にゆだねる部分が多く、場所を選ばないので、自分のライフスタイルに合わせて作業をすすめるようにしたい。

この3点が大きいところです。

私自身、20代の頃は、片道1時間30分かけて、通勤していました。
往復で3時間です。

1日8時間働くとしたら、通勤の3時間を足すと、11時間の拘束となってしまいます。
そこに、睡眠時間6時間、食事や風呂などの時間が、3時間と考えると、20時間となってしまいます。
残り4時間しかありません。

私の集中力は、残念ながら8時間続きません。1時間が限界です。
そうすると、8時間分を働こうと思うと、10分休憩を1時間毎にとると、1時間かかってしまうため、残り3時間しかありません。

3時間で、できることってなんでしょう。

  社会人になってからの学習

学生時代は、勉強することが嫌いでした。

しかし、社会人になってから、学ぶことの大切さを、改めて実感しており、日々、様々な事を学ぶように心がけています。
しかし、20代の頃は、ほとんどできていませんでした。それは、時間的な問題です。

最初に書いたように、3時間の自由時間で、自分をリフレッシュしたり、勉強したりするには、あまりにも時間が足りません。

もしも、通勤時間の3時間を減らすことができれば、時間も体力も、ストレスも軽減されます
それによって、リフレッシュする時間や、学習する時間が増えれば、業務にも良い影響がでると思っています。

働く人にとっても、企業にとってもプラスになることが非常に多いです。

  業務の中断

これは、人それぞれかもしれませんが、私の仕事は、頭を使うことが非常に多いです。
考え、想像し、資料をつくったりします。
これを会社で行おうとすると、なかなか進みません。
その原因としては、

・電話による作業の中断
・周りの人からのQAによる作業の中断

自分が、好きでない事として、

「ちょっといいですか?」

です。
ほとんどのケースで、よくない。タイミングであることが多いです。
キレた集中力を戻すのにも時間がかかります。

私は、10分会議というのが、とても効率的だと思っています。
会議というのは、その中身よりも、会議の前までに、何をする。後になにをする。
と、業務ペースの配分を行いやすいからです。

  デメリットも

ただし、リモートワークにも、いくつかのデメリットがあります。

・コミニュケーションが、リアルよりも落ちる。
・ホワイトボードなどを活用した会議が行いづらい。
・空気感が伝わらない。

私は、特に3つめの、空気感というのが、大切であると思っています。
これは、テクノロジーがどんなに新化しても、人自身が進化しなければ、解決できない問題であると思っています。

音楽ライブや、スポーツ観戦をイメージしてもらえると解ると思います。
最近では、バーチャル旅行などもあるようですが、やっぱり実際の旅行とは違いますよね。

人には、体調の良いときも悪いとこもあります。バイオリズも日々変化します。
それによって、業務の進み具合も大きく変わってきます。
これらを読み取って、全体の状況を把握するのが、マネージメントであると思っています。
そういった意味からは、リモートワークでは、マネージメントは不可能である。と考えています。

もし、それができている。と感じているのは、真のマネージメントに達していない可能性があります。
一流のマネージャーは、空気をつくりだせる。と言います。
スポーツなどをみると、よーくわかると思います。

  ハイブリット

昭和の時代、工場などで働く人々は、工場周辺に住み、家族ぐるみの付き合いがあり、
企業で働く同僚は、運命共同体といったイメージがとても強かったように思います。

それを、ウザイと捉える人も、今は多いかもしれません。
しかしながら、企業=法人とは、人で成り立っているものです。
人がつながっていなければ、結果はでません。

よい企業風土をつくるうえで、リアルなコミニュケーションは、絶対に欠かすことのできないピースであると思っています。
社内イベントや、飲み会も、非常に大切であると思っています。
それは、体験を共有することによる一体感というのは、時として、人のパワーを超えた力を発揮するからです。
残念ながら、科学では証明されていないのかもしれませんが、長年スポーツをやってきたからこそ、体感していることでもあります。

弊社では、定期的に出社日を決めて、極力顔を合わすようにしています。
更に今後、社員が増えていっても、全員が、全員と話す時間をつくれるようにしたいと思っています。

また、これだけリモートワークを推奨しているにも関わらず、法律が追い付いていない。という側面もあります。

働き方というのは、企業毎に異なっていてよいものであると思いますし、正解も、一つではないと思っています。
その企業にとって、最適なスタイルは、なんなのか?を見つけることが、企業の成長にも、個人の成長にもつながると思っています。