本ブログでは、ITやWEBマーケティングを通して、未来の情報管理について書いていこうと思っています。

しかし、未来を書く前に、現在についていくつか?危機感を感じることがあり、まずはその内容を書かせていただこうと思っています。

ホームページ制作やシステム開発、コンサルティングの単価、価格について

WEB制作の価格が、おかしなことになっている。

これは最近の事ではないのでしょうか?

過去、広告代理店に勤務していたこともあり、WEB制作を外部の会社に依頼することはありました。

当然、予算のなかで、できることと、外部の会社に値引きをお願いすることで、クライアントの要望をかなえてきました。

しかし、今は、値引きという域を超えた、低価格化が進んでいるように思います。

確かに、知識のある方々が、無料のツールを使ってWEB制作をすることが、容易になってきているのは事実です。

しかし、WEB制作は、

作って終わり

というわけではない。

一般的な作業として、

  1. RFPの作成(要件のまとめ) これは、発注者が行うケースもあるが、ほとんどのケースで、受注側が行っている。
  2. 要件定義の策定
  3. ディレクトリマップの作成
  4. ワイヤーの作成
  5. TOPページデザイン案の作成

とここまできて、はじめて発注側と受注側でのつくるものの共有が行える。

これだけの作業を、

0円

ってことはないですよね。

更にそこから、

  1. システム要件のまとめ(サーバ選定など)
  2. コーディング
  3. デザイン作成
  4. サーバ構築
  5. プログラム開発(フォームなど)
  6. テスト環境での動作確認
  7. リリース

少なくとも、これだけの工程がある。

仮に、WordPressなどのCMSを使うにしても、同様の作業はほぼ必要になります。

この作業。どれだけの時間がかかるとお思いでしょうか?

1工程を1時間で、仮に行ったとしても、12工程。

1.5日かかります。(1日、8時間を作業時間とした場合)

残念ながら、どんなにスーパーマンでも、これら全ての工程を、12時間でできる人はいないでしょう。

これに打ち合わせを行ったり、修正を行ったりと考えれば、どんなに早くても、

50時間

は、かかると思います。

50時間=6.25日

この数字は、本当にスーパーマン的な対応をした場合の数字です。

スーパーマンの時給は、とてつもなく、高いです。

それに比べ、一般のWEB制作者であれば、倍の100時間(=12.5日)は、かかるんじゃないんでしょうか。

これは、月の約半分です。

その価格がいくらなんでしょうか? 最近では、5万とか10万でホームページをつくってほしい。という話を聞きますが、それでは、制作会社は倒産してしまいます。

最初の方にも書きましたが、WEB制作は、作って、終わりではありません。

  • SEO対策
  • アクセス解析
  • 会員管理

などなど、やらなければいけないことが沢山あります。

これらも、含めて、10万で。という話さえ聞きます。

ハッキリいいます。

いい加減、ホームページ制作の最低価格は、決めたほうがいい。

最低でも、50万円~とか。

様々なWEB制作を行ってきましたが、それだけの予算をかけれないということは、結局、つくっただけで終わってしまう。というケースがほとんどです。

これは、システム開発にも同様に言えることです。

最近、話題になっている、「みずほ銀行の件」

blog.livedoor.jp

トラブル案件だから。ということでなく、上級SEの給与が年収400万円~というのが、そもそもおかしい。

このような状態を、IT・WEBにかかわる人々はどのように感じでいるんでしょうか?

経営者側からすれば、確かに給与は抑えたい。しかし、それ以前の状況になっていることに、誰も違和感を感じないのでしょうか?

IT・WEBの世界が、建築業界と一緒にならないようにしてほしい。

そして、価格の適正化を切に願う。これは、一人一人の想いだけではどうにもならないが、保育園問題よりも、よっぽど深刻であると思います。

次回は、これらの原因の一つと思われる事について書こうと思います。