本ブログでは、ITやWEBマーケティングを通して、未来の情報管理について書いていこうと思っています。
しかし、未来を書く前に、現在についていくつか?危機感を感じることがあり、まずはその内容を書かせていただこうと思っています。
ホームページ制作やシステム開発、コンサルティングの単価、価格について
WEB制作の価格が、おかしなことになっている。
これは最近の事ではないのでしょうか?
過去、広告代理店に勤務していたこともあり、WEB制作を外部の会社に依頼することはありました。
当然、予算のなかで、できることと、外部の会社に値引きをお願いすることで、クライアントの要望をかなえてきました。
しかし、今は、値引きという域を超えた、低価格化が進んでいるように思います。
確かに、知識のある方々が、無料のツールを使ってWEB制作をすることが、容易になってきているのは事実です。
しかし、WEB制作は、
作って終わり。
というわけではない。
一般的な作業として、
- RFPの作成(要件のまとめ) これは、発注者が行うケースもあるが、ほとんどのケースで、受注側が行っている。
- 要件定義の策定
- ディレクトリマップの作成
- ワイヤーの作成
- TOPページデザイン案の作成
とここまできて、はじめて発注側と受注側でのつくるものの共有が行える。
これだけの作業を、
0円
ってことはないですよね。
更にそこから、
- システム要件のまとめ(サーバ選定など)
- コーディング
- デザイン作成
- サーバ構築
- プログラム開発(フォームなど)
- テスト環境での動作確認
- リリース
少なくとも、これだけの工程がある。
仮に、WordPressなどのCMSを使うにしても、同様の作業はほぼ必要になります。
この作業。どれだけの時間がかかるとお思いでしょうか?
1工程を1時間で、仮に行ったとしても、12工程。
1.5日かかります。(1日、8時間を作業時間とした場合)
残念ながら、どんなにスーパーマンでも、これら全ての工程を、12時間でできる人はいないでしょう。
これに打ち合わせを行ったり、修正を行ったりと考えれば、どんなに早くても、
50時間
は、かかると思います。
50時間=6.25日
この数字は、本当にスーパーマン的な対応をした場合の数字です。
スーパーマンの時給は、とてつもなく、高いです。
それに比べ、一般のWEB制作者であれば、倍の100時間(=12.5日)は、かかるんじゃないんでしょうか。
これは、月の約半分です。
その価格がいくらなんでしょうか? 最近では、5万とか10万でホームページをつくってほしい。という話を聞きますが、それでは、制作会社は倒産してしまいます。
最初の方にも書きましたが、WEB制作は、作って、終わりではありません。
- SEO対策
- アクセス解析
- 会員管理
などなど、やらなければいけないことが沢山あります。
これらも、含めて、10万で。という話さえ聞きます。
ハッキリいいます。
いい加減、ホームページ制作の最低価格は、決めたほうがいい。
最低でも、50万円~とか。
様々なWEB制作を行ってきましたが、それだけの予算をかけれないということは、結局、つくっただけで終わってしまう。というケースがほとんどです。
これは、システム開発にも同様に言えることです。
最近、話題になっている、「みずほ銀行の件」
トラブル案件だから。ということでなく、上級SEの給与が年収400万円~というのが、そもそもおかしい。
このような状態を、IT・WEBにかかわる人々はどのように感じでいるんでしょうか?
経営者側からすれば、確かに給与は抑えたい。しかし、それ以前の状況になっていることに、誰も違和感を感じないのでしょうか?
IT・WEBの世界が、建築業界と一緒にならないようにしてほしい。
そして、価格の適正化を切に願う。これは、一人一人の想いだけではどうにもならないが、保育園問題よりも、よっぽど深刻であると思います。
次回は、これらの原因の一つと思われる事について書こうと思います。